DX戦略および実行のための環境整備方針

1. DX戦略の概要

当社は、限られたリソースの中でも高品質なクリエイティブを安定的に提供し続けるために、業務の効率化・標準化・ナレッジ共有を重視したDX戦略を構築しています。特に、業務の属人化解消と情報の可視化・共有の自動化を大きな柱としています。また、この戦略を確実に推進するために、専門人材の採用・社内教育の強化・組織体制の再整備にも取り組んでいます

2. DX戦略の具体的な内容

生成AIの活用による知的作業の効率化

ChatGPTやGeminiなどのAIツールを活用し、ビジネス文書やメールの作成、企画ブレスト、資料要約などを日常業務に取り入れています。これにより、社員は判断・発想・対話などの「人間にしかできない仕事」に集中できる環境を整備しています。

クラウド連携による業務ログ・タスクの可視化

クラウドツールやBotによる業務記録の自動化を推進し、進捗や業務状況が自然と可視化される仕組みを整えています。

AI秘書機能の開発・導入

AIが業務スケジュールや事業戦略に応じてタスクを整理し、次の行動を提案するような“秘書的AI”の導入を進めています。AIが社内の行動ログや会話内容を統合し、ナレッジとして蓄積・再利用する環境を構築していきます。

3. 推進体制と人材育成

組織体制

DX推進を担うプロジェクトチームを社内横断的に設置し、各部門の代表が情報と課題を共有し合える体制を整えています。

社内教育プログラム

AIツールやクラウド活用に関する社内勉強会や「社内ナレッジサロン」を定期開催しています。今後はeラーニングやマニュアル化を通じて、継続的なDXリテラシーの底上げを図っていきます。

専門人材の採用・育成

外部からの専門人材の採用を進めるとともに、社内での選抜育成を行い、次世代のDXリーダー層の形成を目指します。

4. 最新の情報処理技術を活用するための環境整備方針

クラウドベースのIT環境整備

Google WorkspaceやNotion、Slack、GitHub等のクラウドツールを導入し、遠隔拠点でもリアルタイムに連携可能な体制を整備しています。

ナレッジ蓄積のためのデータ基盤整備

業務データや議事録、プロジェクト履歴などを自動収集し、メタ情報付きでナレッジ化する基盤を構築中です。

AI活用のための実行基盤と運用体制

OpenAI APIやGemini Pro APIを活用し、AI機能を業務へ統合。アクセス管理やログ記録のためのプロキシ設計を検討しています。

システム連携と自動化のためのAPI活用

Zapier、Make、Webhookなどを活用し、複数クラウドツール間の自動連携と業務効率化を図っています。

セキュリティとガバナンスの強化

二段階認証、アクセス権限の細分化、ログ監視などのセキュリティ対策を導入し、安全なIT運用を実現しています。

IT投資計画

AIとナレッジ管理環境を中心に中期的なIT投資を計画し、今後3年間で段階的に予算を拡充する方針です。

本戦略は、当社取締役会にて正式に協議・承認されたものであり、経営層の意思決定に基づく方針として策定されています。

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